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数年ぶりの笹子駅。
相変わらずのひっそりとした田舎の無人駅。
良く晴れた空に周囲の里山が清々しい。
甲州街道を笹子峠に向かって歩き始める。 |
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笠懸地蔵の由来を書いた看板。手作り感が良い。 |
現在の甲州街道は,ここから右にカーブして笹子トンネルに入っていく。旧甲州街道はここから左へ新田沢沿いに登っていく。 |
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まっすぐ行って,送電線巡視路から中尾根に取りつく予定だったのだが,巡視路を見逃してしまった。 |
どこにも踏み後は無いので,右の尾根に向かって適当に登り始める。 |
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杉林の中を登っていく。
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道なき道を進むこと1時間。
1083m地点の小ピークに着いた。 |
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ここからは,笹子峠から南西に伸びる尾根との合流地点へ向かう。しかし1083mピークから少し進んだところで元来た南の支尾根に引き込まれてしまった。
登り返してコンパスを出し,地形図を見ながら進むことにした。 |
ここは1247mピークへの分岐。
自然に1247m地点に誘導されてしまいそうになるが,ここは左の尾根へ進む。 |
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笹子峠からの尾根との合流地点。
ベンチが置いてある。 |
痩せ尾根を越えて |
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あれはカヤノキビラノ頭。 |
大月方面への展望が開けた。
正面は本社ヶ丸だろう。 |
ひと登りでカヤノキビラの頭に着いた。 |
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周辺のルートが図解されている。 |
ここからは京戸山方面へと向かう。 |
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尾根筋を進む。 |
左手にはうっすらと富士山。
寒い季節だともっとくっきりと見えるのだろう。 |
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カヤノキビラの頭からすぐの場所に,結構な痩せ尾根が現れた。 |
すぐ横はザレた急斜面。 |
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痩せ尾根のうえに下り斜面,斜めに傾いているところに小石で滑りやすい。慎重に通過する。 |
先へと進む。 |
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あれは黒岳か。 |
笹子からかれこれ5時間も歩いただろうか。
ようやく甲府盆地の街並みが見えてきた。 |
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さらに先へ。 |
あれが達沢山だろうか。 |
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達沢山の手前にナットウ箱山がある。
達沢山はもうすぐだ。 |
甲府盆地が近づいた。
春に来れば桃の絨毯がみられるのだろうか。 |
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一息で達沢山に着いた。
久々の山梨百名山だ。これで41座。
悪くない山だが,少々地味な印象ではある。 |
尾根を道なりに進みたくなるが,これは南へ続く尾根。
地形図を見るとこちらからでも下れそうだが,目的地のももの里温泉はこちらではない。 |
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達沢山からは北西の尾根へ進むが,出だしは分かりにくい急斜面。コンパスを出して方向を定めると,達沢山の指標の後ろが目指す尾根らしい。
登山地図ではここから先は点線ルート。読図力が試されるということだ。
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山頂直下は分かりにくいが,その先は明瞭な尾根が続いている。 |
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所々倒木が道を塞ぐ。ただでさえ分かりにくい尾根の分岐を見落として何度かミスコースしかかった。
こまめに地形図とコンパスを見ながら |
ここは旭山。 |
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旭山の先で北の支尾根に引き込まれてしまった。 |
引き返すのは面倒なので,左の尾根に向かって適当に登る。 |
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再び正しい尾根筋に乗った。 |
麓が間近に見えてきた。
桃の季節に来れば,一面のピンクの絨毯がみられるのだろう。 |
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蚕影山の標識があった。 |
立派な石碑もある。
養蚕が盛んだった時代には,各地に蚕影山(こえいさん)信仰が広まっていたというが,これもその一つなのだろうか。 |
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歩き始めてからおよそ9時間。
ようやく甲府盆地側の登山口にたどり着いた。
鹿止めの柵がある。 |
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桃畑の中を少し歩けばももの里温泉があるはずだ。
この季節は花は散って小さな桃の実が着き始めている。 |
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案内標識が無いので少し迷いながら,ももの里温泉に到着した。正面に達沢山が見える。 |
温泉に浸かってのんびりしていると,急に大粒の雨が降り始め,雷鳴も近づいてきた。 |
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雨が一段落したところで温泉を後にして,最寄りのバス停に向かった。交通の便があまり良くなく,2,3q歩かなければならない。東の空は黒い雲に覆われ遠雷が聞こえてくる。 |
幸い,雷雲に追いつかれないうちにバス停にたどり着いた。 |
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この時間帯,バスは30分に一本。
待っているうちに黒い雲が近づいてきた。稲妻が走るのが見える。 |
何とか雷につかまる前にバスに乗ることができた。
石和温泉駅で降りるが,まだ雷雨には追いつかれていない。
しかし,東の山梨駅では冠水被害に合ったとのことで,中央本線が止まってしまった。1時間ほど足止めを食ったのち,ようやく電車に乗ることができた。
今回はちょっと天候の判断が甘かっただろうか。 |
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