山と温泉の旅 | 百尋の滝から川乗山を経て棒ノ折山 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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棒ノ折山は手軽なハイキングコースとして知られているが、その山頂は東京と埼玉を分ける長い尾根の上にある。西は雲取山の長沢背稜から始まり、東は飯能か青梅のあたりで関東平野に没する。 長沢背稜といえば訪れる人も少ない奥多摩深部の渋いコースで、一度は歩いてみたいと思っているのだが、棒ノ折まで通しで歩くのはあまりに行程が長い。長沢背稜はまたの機会として、棒ノ折から西の尾根を辿るルートを探すことにした。距離的には川乗山付近の日向沢ノ峰あたりから東へ下るのが手ごろだろう。 松浦隆康氏の「バリエーションルートを楽しむ」によると、日向沢ノ峰と蕎麦粒山の間の離岩尾根から棒ノ折に向けるルートが紹介されている。奥多摩側の川乗橋バス停から長い林道歩きになるが、林道途中の百尋の滝(注)は一度行ってみたかったので手ごろな感じである。棒ノ折から名栗湖に下ればさわらびの湯という手ごろな温泉もある。 松浦氏のコースタイムでは6時間40分。奥多摩から始発のバスに乗れば充分な余裕があるはずだったのだが、林道から百尋の滝への山道に入ってしまったところ、百尋の滝から林道には戻れないことが分かった。そのまま川乗山経由で日向沢の峰に抜けたが、これだとコースタイム9時間30分になる。さわらびの湯の最終バスは5時55分なので、温泉でのんびりするには余裕のない行程になってしまった。 日向沢の峰から棒ノ折山までの都県界尾根は全体としては西から東への下りだが、厳しい急下降と登り返しの厳しいコースであった。さらに、先週の強力な台風の影響で踏み跡に枝葉が積み重なり、ルート取りが分かりにくい場所が多々あった。こうしたときはシルバーコンパスで支尾根に引き込まれないように注意した方が良いだろう。 (注)松浦氏の離岩尾根を目指す場合は、林道途中から百尋の滝への山道に踏み込まず、そのまま林道を進むようです。百尋の滝へ向かうとコースタイムが大幅に増えてしまうので注意しましょう。 |
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