山と温泉の旅 | 高尾山旧登山口から城山東尾根 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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運動不足を少しづ解消しようと足慣らしに出かけることにした。 「観測史上初」を連発する猛暑の夏。涼しい山に行きたいところだが、お盆真っ最中で各地大渋滞である。電車で気軽に行かれるところを探すうち出発が遅くなり、暑いのを覚悟でいつもの高尾山に行くことにした。 人込みを避けて、今回は高尾の東端にある旧登山口から登ることにした。そこから陣馬山までのミニ縦走が目標コースである。 しかし今日は南海上から暖かい湿った空気が入り込み、上空にはこの季節にしては冷たい空気が居座っている。大気が不安定で大荒れ予想の一日。雷が怖いので天気が崩れそうならすぐにエスケープする予定である。案の定、一丁平の先で遠雷が聞こえてきたので城山から東尾根を下ることになった。結果的には高尾山にしては渋いコースどりになった。 雷の気配を感じてすぐにエスケープしたので、山中で雷にあうことは回避できたが、日陰バス停でバスを待つうちにゲリラ豪雨に見舞われ、強烈な雷が近くにたくさん落ちて少々恐ろしい思いをした。さて、この体験からどんな教訓を得るべきだろうか?今回は雷対策について考える。 以前世話になったガイドさんから、山歩きは漠然と歩かないで、よく考えることが重要だと教えられた。 さて今回の教訓は。 撤退の決断は早めだったと思う。だがバスに逃げ込んだのはやや手遅れ気味だった。 森林限界の上だと、いかに早く森林限界の下に逃げ込むかということしか考えていなかったが、林の中ではどうすればよいのか? バス停で雷雨に捕まってしまったが、目の前に電柱があったので少し安心だった。天辺から45度の範囲内が安全圏というのは何となく覚えていたが、電柱に近づきすぎてはいけない。どれくらい離れればよいのかは覚えていなかった。 また電柱は車道の対面にあり、バス停の後ろは石垣だった。この位置は斜面からの雷撃が危ないのではないかと思ったがどうすればよいのかわからなかった。 調べてみると、 ・高さが5m〜30mの立木や電柱の「保護範囲」は天辺から45度、電柱からは4m以上離れた領域。立木の場合は枝先から4m以上離れる。 ・高さが30mを超える場合は4m〜30mが「保護範囲」 ・日本大気電気学会によると、尾根よりは谷が良いらしい。 ・最近は「雷しゃがみ」姿勢というのがあるらしい。頭を低くしてしゃがみ、つま先立ちで両足のかかとを接触させる。手で両耳をふさぐ。そういえばテレビ番組で、地表を流れる電流を体に流さないためには地面との接触面積を少なくし、かつ両かかとを接触させておくと体に電流が流れるリスクを下げられると聞いた覚えがある。 ・林の中は必ずしも安全ではない。が、どうすれば良いのかわからなかった。林から開けた場所にあえて少し出て、林から4m離れたところでしゃがんでやり過ごすのが良いということか。また尾根筋から谷間に降りた方が良いということか。 ・林道ののり面に近寄るのはやはり良くないらしい。壁から4m以上離れる。 ということで、現状ではこんな対策が比較的安全なようである。 しかしながら、激しい雷雨が予想されるのに山に行くという甘い姿勢を改めるというのが最大の防御であろうか。 |
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