山と温泉の旅 | 安倍奥の蓬峠東尾根から山伏 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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静岡県の安倍川源流付近に、日本三大崩れと呼ばれる大谷崩れがある。300年ほど前の宝永大地震で800mも崩壊した山腹は圧倒的な迫力なのだそうだ。10年ほど前に立ち寄った際は天気が悪く何も見えなかったので、いつかまた行って見たいと思っていた。 その大谷崩れを取り巻くように2000m級の稜線が続いていて、最高峰の山伏(やんぶし)、八紘嶺など山梨百名山の山頂が並んでいる。山伏から大谷崩れをかすめて八紘嶺への縦走路は一度歩いて見たかったのだが、一日で歩くにはちょっと長すぎるので、山伏と大谷崩れをつなぐループコースを歩くことにした。 西日陰沢から蓬峠を経て山伏に登り、大谷崩れを下りるルートに登山道が通っているが、どうせなら少し変わったルートを歩きたい。地形図を見てみると、大谷崩れの左岸尾根、右岸尾根は歩けそうに見える。調べて見ると、それぞれ七人作り尾根、鳩胸尾根と呼ばれ、良く歩かれているようだが、藪が手強いらしい。 そこで、蓬峠の東に延びる尾根を登って見ることにした。このルートも良く歩かれているようで、1196m点から先は踏跡がはっきりしている。笹も刈られた後があり、危険な場所も少ない。ただし、あくまでも登山道ではないので、いつも整備されていることは期待しない方が良いだろう。 山伏の山頂から大谷崩れへのルートは尾根が広いため、道迷いに注意が必要だ。今回は特に、残雪がまだ残っていて道は無く、ガスも出てコンパス無しには歩けない状態だった。今回のルートで危険なポイントは、天候しだいでは山伏山頂付近、それから大谷崩れの落石と言えるだろう。
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