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中央高速のパーキングで前泊して、早朝から八ヶ岳へ向かう。ちょうど明けはじめた空に八ヶ岳が浮かび上がっている。 |
舟山十字路に車を停めていざ出発。 |
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御小屋尾根への分岐を横目に前へと進む。
ちゃんと阿弥陀岳南稜の案内板がある。 |
30分ほど歩いて、小さな案内板に従って右に曲がると広河原沢を渡る。今時分は涸れ沢になるようだ。 |
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対岸の斜面を登れば立場岳への尾根に出るはずだ。
けもの道のような踏み跡をたどって登る。 |
尾根に出ると立派な登山道ができていた。
案内板まである。バリエーションルートとはいえ、さすがに人気のコースである。 |
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この辺りは立場岳に遮られて朝日がまだ射してこないが、振り返ると諏訪盆地から中央アルプスがくっきりと浮かんでいる。 |
だらだら坂をひたすら登り、ようやく陽の光が射してくるころ、立場岳に到着した。 |
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青ナギに到着。ナギとは、山肌が崩れた場所をこう呼ぶのだそうだ。
見通しの効かない樹林帯を抜けると、いきなりこの青ナギとその向こうの阿弥陀岳の展望が開けて、なかなか爽快な気分が味わえる。
冬場に登る場合は、風が強くなければここにテントを張ることができる。 |
もうひと登りで無名峰らしきピークに到着した。 |
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阿弥陀岳南陵が間近に迫ってきた。 |
岩場が始まった。
この辺はまだ歩いて登れる。 |
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阿弥陀岳から赤岳への全貌が広がっている。
この確度から見るのは初めてだ。
赤岳には残念ながら雲がかかっているが、見事な眺めである。 |
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P1、P2はまあ普通の一般道の岩場と大差なく通過することができる。
P3が目前に迫ってきた。直登するにはザイルが必要という案内板がある。左の巻道を行くことにした。 |
巻道へは明瞭な踏跡が続いている。 |
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左側に回り込むと急斜面へと踏跡が続いている。ワイヤーが張られているので、まあ普通に歩ける。
この斜面を回り込むとガリー下部に出る。 |
取付きで1,2mほどよじ登るとガリーに突入する。
噂では固定ロープがあるはずだったのだが、どこにも見つけられなかった。それほどの急斜面ではないので、三点確保で登っていけば問題はない。
ただし、滑った場合は、ガリー入り口の下の方まで一気に滑落してしまいそうなので慎重に登る必要はある。また、ホールドがボロリと崩れることもあり、その点も注意が必要だ。 |
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落石の堆積。
この季節でも、自然に崩れることもあるかもしれないし、先行者がいれば落石は怖いので、ヘルメットはあるに越したことはないと思う。 |
ときどき這い上がるような傾斜になる。
自分のような初心者でも楽しい斜面だ。 |
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草付に入っても、そこそこ傾斜はある。
ホールドが見えにくいので、手探り足探りで崩れないことを確認しながら登って行く。 |
下を見ると、ガリーは右に曲がって、その先は見えなくなった。この辺まで登れば一安心である。 |
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P3のピークに立った。
いま登ってきたルートの向こうに権現岳が聳えている。 |
正面にはP4と阿弥陀岳の山頂が見える。
あと一息だ。 |
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青ナギで写真を撮っていた単独の男性が登ってきた。 |
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P3の絶壁のうえで一休みすることにした。
ここまで登ればさすがに涼しく、周囲は360度の絶景。
特等席である。 |
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P4へと向かう。 |
右は絶壁。 |
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左の踏跡を辿る。 |
遠目には絶壁に見えるが、まあ普通に歩いて登れる。 |
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山頂まであと一息。 |
阿弥陀岳山頂に到着。
広い山頂は、多くの人々で賑わっていた。 |
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下を見ると、先ほどの単独の男性がP4のピークに陣取ってシャッターチャンスを狙っている。あそこも特等席だ。山頂の人々が、どうやってあそこへ行ったのだろうと不思議そうに話しあっている。 |
雲に包まれた赤岳が時折姿を現してくる。 |
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山頂で早めの昼食を食べてしまうと、後は下山するだけである。
中央稜ルートから降りてみたかったのだが、もう足が疲れてしまったので、またの機会として、今回は御小屋尾根を下ることにした。 |
一般ルートなのに、意外と怖い岩場のハシゴ。 |
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急な下りが延々と続く。
浮き石だらけの場所も多く、慎重に歩かないと落石を引き起こしてしまう。下に人がいると神経を使うルートだ。 |
森林地帯に入ってしばらく歩くと、御小屋山の先に舟山十字路への分岐がある。 |
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くねくねと曲がる登山道を無視して、ショートカットする踏跡を追っていたら、間違えて尾根の反対側に降りてしまった。 |
もう登り返す元気は無いので、尾根を大きく回り込んで舟山十字路方面へと向かった。 |
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一面の笹原のかすかな踏跡を進む。 |
朝歩いた林道にようやくたどり着いた。
車を停めた舟山十字路まであと少しである。 |
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帰りがけに、久々に韮崎旭温泉温泉に寄っていくことにした。ここは隠れた名湯なのである。 |
真夏にここに来ると、遮る物もなく強烈な日差しにじりじりと焼かれるような場所なのだが、風呂上がりにテラスに出ると、ちょうど日陰になっていて居心地が良い。
気温は高いが、一面に広がった田圃から乾いた風が吹き付けてきて、実に気持ちが良いのだ。 |
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